働き方について
膠原病のうちの全身性エリテマトーデス(以下、SLE)という病気の診断を受けて3か月ほど入院した。
難病をわずらった私が今までどおり働けるとは思えないので、
退院後は、今まで行っていた編集作業やデザインは補助的に、事務を中心に、
という話をもらい、週2回事務所に出て、あとは自宅作業としてもらった。
ひじょうにありがたい話であったので、退院後も仕事を継続し、
素直に受け止めて今まで2年間(3年目に突入)やってきたのだけれど……
身体の悪い部分は目には見えないもの。膠原病の症状である“疲れ”というやつは、
見た目だけではわからないし、気づかれにくい。
そのうえ、人間だれしも疲れるのであり、“それぐらいのことで疲れるのかよ”とか、
“わたしだって疲れてるんだからあんたもやりなさいよ”なんてことを言われかねない。
そう言う人の気持ちもわかるし、わたしも極力、病気を武器にしないようにするけれど。
だけど
身体はついてきてはくれない。あまりの疲れに電車に飛び込みたくなるときもある……わたしは病気なのだ。
ありがたいことに、ふつうの職場とは違って、うちの職場は病気への理解がある。
でも、いくら理解がある職場でも、見えないものは見えないし、おそらく見ようともしないのだとも思う。
見ようとしないことはふつうなのだろう。
わたしは悩む。退院後の働き方については編集補助+事務全般、週2回事務所に行ってあとは自宅作業だったのではないか。
それが、今やおもに編集+事務全般、週に4回事務所に行く日もある。
地方に出張するときもある。日曜日も仕事に出かける……
わたしが手をあげなければ、このままどんどん仕事をまかされ、忙しくなって、
以前のように倒れるのではないか……SLEが再燃して、入院生活を強いられるのではないか……
それならば、この仕事を辞し、もう少し自分の身体にあった仕事を探すべきではないのか……
悩んで悩んで悩み続けているうちにも仕事の波はやってくる。
仕事がつまらないわけでもないし、大変だけれどやりがいがあるとも思っている。
でも、この身体・この頭じゃぁ、これ以上のことはできないとも思っている。
わたし自身も、職場にも、もっともっと、わたしはできないのだという、
あきらめが必要なんじゃないのか。
わたしはこのままでは死んでしまう…
本当の答えを出すこと、自分と向き合うこと…。
逃げないで模索しないと、こわれてしまう。
かといって、今の仕事にしがみつくことも必要だ。
わたしは病気であるがゆえに、転職も困難だろう。
一歩踏み出す勇気か、踏みとどまる勇気か…
悩ましい。
いまは逃げたい気持ちでいっぱいである。