魔法のホットケーキ
体調が芳しくない日。それでもホットケーキはわたしを呼んでいた。
朝から夕方までこころがとってもくさくさして、うなだれて、ふてくされて、眠っていたのだけれど、これじゃあいけないと思い立ち(思いたてたことが立派)、きょう1日ずっと食べたかったホットケーキを求めて玄関を出た。
ホットケーキは、わたしのくさくさした気持ちと、なんとなく調子の悪い身体へ、子ども用シロップのような役割をはたしてくれた。
すこしにっこりとしながらホットケーキをほおばりつつ、読んでいた本を読了する勢いだった。体調も少しだけよくなった気もした。
ありがとう。ホットケーキ。ありがとう。たべたい欲望に素直に従ったわたし。