恐れ入ります、いつものことです。

メランコリックなにゃも雑記

勘三郎さん、ありがとう。

毎年1度、かならず観にいく歌舞伎。毎年1度なので、たくさんの演目を見ているわけではないし、恥ずかしいのだけれど、勘三郎さんを観たのは何の演目かなぁと考えていた。

野田版鼠小僧、水天宮利生深川 筆屋幸兵衛、菅原伝授手習鑑 寺子屋、ふるあめりかに袖はぬらさじ……このあたりだったろうか。

ほとんど2007年12月大歌舞伎の演目なのだけれど、その前もそのあとも1年に1度は必ず歌舞伎を見ているのに、2007年12月大歌舞伎はとてもよく覚えている。

何をいちばん覚えているかって、海老蔵が美しすぎて……。あの人は歌舞伎をしてりゃーいいのよ! ということでしたが、勘三郎も七之助も勘太郎(当時)もすてきだったのを覚えている。
スイートルームに宿泊し、花道の近くで鑑賞したという贅沢な時間を過ごしたことも、この歌舞伎を印象付けた理由の一つでしょう…。

芸能人の死を想うことはそんなにないのだけれど、勘三郎さんに対しては別の想いがあるようで、少し、泣いてしまいそうになる自分に気づきびっくりしているのだけれども…。最近非常に忙しくしており、先ほど帰ってきたのでまともにニュースも見ていないのに…。死について、何も知らないはずなのに…。

お会いしたこともない人に、ご冥福をお祈りします、とかいうとってつけたような言葉を投げかけたくはないと常日頃思っているのだけれど、

勘三郎さん、今までありがとうございました。心より、ご冥福をお祈りいたします。

その頃の勘三郎さんの成功祈願記事。
http://www.kabuki-bito.jp/news/2007/11/__photo_51.html